かてもすの日記

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フォンテーヌ魔人任務 ストーリー感想【原神】

 

 

Ver4.2にてフォンテーヌの魔人任務が1つ大きな区切りを迎えました。

個人的にはめっちゃ面白かったです!

 

当記事ではフォンテーヌ地方の魔人任務の感想(ネタバレあり)を書きます。

*Ver4.2現在の情報を記載

 

 

▶良かった点

 

・フリーナ!

事前公開情報で歌劇・演じる・嘘…のような用語が推されていました。

これらは全てフリーナが神を演じていたところから来ていました。

不休のソリストという2つ名の本当の意味がわかります。

 

500年も神を演じる上での苦痛や、それを誰にも打ち明けられない苦悩は大変なものであったと最終盤でわかります。

民衆を束ねるものは誰であれ批判の対象になりがちですが、見えない部分でそれなりの苦労を抱えて生きているというのを表していました。

自らが涙を流していることさえ分からなくなるくらい感情が追い詰められていたのは、人が本当にしんどい時を表す秀逸なシーンだったと思います。

 

全体的に布石(伏線)が上手でした。

その為フリーナの真実という驚きの展開も同情の上でしっかり受け入れられたと思います。

 

フリーナ自体は初登場から小物感があったり、喋り方もやや露骨に威張った感じが出ていたりとキャラづくりも完璧です。

それに対してフォカロルスは優しくも貫禄のある声で、この人が本当の神様だと全面的に訴えるのが上手い演出です。

プレイアブル化したフリーナはそのどちらでもなく、なんか吹っ切れたような前向きな声に聞こえるのは筆者だけでしょうか?

 

結果的に神様でないということが公になってしまい、(人間体フリーナではなく神フォカロルスが)死刑という衝撃的な結末になりました。

その結果ヌヴィレットが本来の力?を取り戻してフォンテーヌの民は救われるというオチでした。

ヌヴィレットも感情が無いような設定でありながらバリバリ人としての感情を出していたところはグッときます。

 

フォンテーヌが西洋モデル・ケーキが好き・処刑ということで恐らくマリーアントワネットに強いインスピレーションを受けているのだと思います。

 

論示裁定カーディナルが何となく怪しいといった展開を最初に行って、ある程度想像することが可能だったのも素晴らしいです。

衝撃的な展開だったのにもかかわらず、それをすんなり受け入れられた各所の細かい設定が上手だなと感心しました。

まさに劇を見ている感じでした!

ーーー

 

・シャルロットの「もし明日世界が終わるならば?」

フリーナ以外にもヌヴィレットやナヴィアといった各キャラも非常に個性が強く機能していましたが、シャルロットの存在も個人的には素晴らしかったと思います。

 

予言が次々現実となり、流れ的にもこの後結末が待っている…という中でふとフォンテーヌを散策することになります。ドラクエ11の世界樹突入の前日みたいなフラグですねもう。

 

そんな中メリジューヌがのどかにケーキを買いに来ていて、別に世界の滅亡なんて気にしてないけど?という事の重大さをより理解している主人公達とは対照的な考えを出すんですね。

そしてシャルロットも同じで、世界滅亡時も新聞を書いて私にしか書けない文を書きたいという言葉を聞かせます。

 

いやいや自分の人生最後の日なんだからもっとなんかないのかよ!!!…って一見思うんですが、ここの部分が本当に深いです。

世界が終わる時こそ自分がしたいことをただしていたいというのは個人的にすごく意外な感想だと思いました。

が、じゃあ筆者はもし同条件なら何をしてたいのか?と言われたら別になんかパッと思い浮かばないんですよね。普通に仕事してそう。

 

でも確かにちょっと考えたら一番好きな食べ物を食べに行きたいはちょっと思うかもしれません。最寄りの家系ラーメン屋かな!まじです。

 

また自分1人が病死するとかではなく、皆まとめて死ぬなら納得できる気もします。

いざあと数分後に死ぬ...ってその時になったらさすがに怖くなると思うんですけど、肝心なことはその時が来るまでは平穏に過ごしておきたいということですよね。

 

だからこそ、生きているうちは楽しくやりたいことをとことんやることが重要だと思います。

そんなことを投げ掛けてくれた今回のこのクダリが個人的にはすごく好きでした。

 

同様にモナの予言についての見解も良かったです。

運命は来るけどやれることをやろうみたいなポジティブな見解は、フォンテーヌ全体の不穏な流れに対する一抹の光でした。

 

正義がフォンテーヌの主題でありながら、避けられない運命に対してどう向き合うのか。

この辺の何気ない会話が個人的にほんとに面白かったです。

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・ファデュイの掘り下げ

スメール編のファデュイの絶対悪な存在から一転、ポワソン町の復興支援を始め全体的に友好的な召使にはびっくりです。

 

リネリネットが壁炉の家出身が明かされた時に主人公は拒絶反応を取ったんですが、良いファデュイがいることも今回で分かりました。

まぁ元々タルタリヤもファデュイなのに主人公と友好的だし、ファデュイのそういう一面を見せておきたかったのだと思います。

でもちゃんと神の心を回収するという目的は果たせてるので、ただの慈善事業ではないというのもご都合主義でなくて良いと思います。

 

これらのクダリは、アンパンマンの作者やなせたかし先生の正義とよく似ています。

対立する両者はそれぞれ異なる正義を抱えていますが、お腹空いている人(=困っている人)を支援することは絶対に正義だと言えます。

アンパンマンだってバイキンマンをぶん殴るけど、それはそれとしてお腹の空いた人に自分の身を削ってアンパンをあげる姿勢で己の正義を果たしているというのがメッセージ性として好きです。


同じような理論でファデュイの株を上げたのは良かったです。

悪い組織にも良い人はいるし、反対に良い組織に悪い人もいるのがこの世の真理だと思います。

そういうことに触れておく原神のストーリー上での余裕がすきです。

やっつけではなくて長期的な面で敵サイドを描写しようというのが良かったです。

 

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▶気になる点

 

・最終盤の展開

やや超展開でした。

スカークが登場して続々新しい名前を次々言っていくところが説明不足に思いました。

先に繋がるちょっとした布石だったと思いますが、もう少し説明を丁寧にして欲しかった…

 

鯨をペットのように扱って、事態をあっという間に片付けたのは強キャラ感を出すためなのはわかるんですけどね。

全体的にもう少し補足が欲しかったなと思いました。

 

ただスカークのキャラデザ及び声は最高です。

今までのキャラと雰囲気が全然違います。

主人公性別選択の際に出てくるあのお方と何となく似てるのでそれ関係かと予想しておきます。

先々が楽しみです!

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・ナヴィアだけあまりにも可哀想

スカラマシュも中々でしたが…ここまで悲惨な目に遭ったキャラは初なんじゃないでしょうか。

 

特に個人的に明確に不満なのが、父親の死を自殺にして欲しかった点です。

(ヌヴィレットの伝説任務ではメリジューヌが自殺だった、殺害だと誰かが悪者になってしまうから。)


これだとクロリンデが正義のキャラに見えなくなるし、見殺しにしたその他も何やってんだよバカ!ってなります。

正義の中にもドロドロしたものがあるというメッセージ性だったのかもしれませんが…

 

さらにナヴィアは側近だった2人も死んで、死後活躍するものの結局帰ってきません。

結果的にナヴィアの身近な者の死がストーリーの謎解決に大きく役立ちましたが、さすがに救済が欲しかったです。

これだけの困難に遭っても明るく振舞うナヴィアが魅力的…っていうのはちょっと魅せ方として違うかなと思います。

 

ナヴィアの泣きシーンや声優の演技が完璧だからこそ、もうちょっとここのストーリーは何とかしてほしかったです。

もちろんこの後のストーリーで救済される可能性もあるので、そこは期待したいです。

 

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▶総評

 

全体的にすごく面白かったです!

個人的にモンド璃月稲妻のストーリーは無難な感じに思えましたが、スメールフォンテーヌと明らかにストーリーが面白くなっています。

 

フォンテーヌは各キャラが良く立っており、最初の印象を一転させるような新事実が途中で明らかになることが多く、まさに劇を見ているようでした!

 

導入としていきなり裁判にかけられながらも見事潔白を証明し、ここでフリーナが大したことないという印象を植え付けられます。

ただそれも、ただの生身の人間が大役を背負っていただけと理解でき、フリーナの無能さ・脆さが非常に尊いものだったと最終的な評価が一変します。

 

リネリネも良いヤツなのか悪いヤツなのか微妙な線でありながら、結果的に主人公の味方になります。

召使も何となく怪しさがあって裏があるかと思ったら結局ただの良いヤツだったみたいなパターンもありました。

 

そしてヌヴィレットも最初は無感情の堅物かと思いきや、誰よりもフォンテーヌの未来を案じていました。

人間ではないヌヴィレットが人間であるフリーナに感情的に問い詰めます。

最終的に主人公と全面的に手を結んで、なんと最高審判官という中立的な立場にも関わらずフリーナを法廷でハメる…というとんでもないキャラ(&イケメン)でした。

 

個人的には初見の堅物さから主人公と対立的な存在になるかと思いきや...とんでもなくいいやつでした。

 

またスピナリローズの側近2人は見た目のモブさも相詰まって、この2人がナヴィアを不幸に陥れた怪しい黒幕なのではと最初思ったものの本当にただの聖人でした。

 

そんな感じでほとんどのキャラが筆者が初見で持った印象とは違う本性だったんですよね。

こういう驚きが多かったのが面白かったです。

このレベルのクオリティのストーリーをリアタイで追えたことは本当に幸せでした。無料ゲームだよこれ?

 

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比較的最近原神を始めたばかりの身として少しでも有益そうなことを書いていけたら幸いです。

特に無課金微課金向けの記事多目に書いてます。

 

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