普段アニメどころか映画も滅多に見ませんが、先日ヨーロッパ一人旅の帰りの飛行機でマイクラの映画を見ました。
ラストシーンが感動!みたいな感想聞いてちょっと気になってましたが、個人的に結構面白かったので感想書いていきます。*ネタバレです。
なおマイクラはこの記事以来ですがちょいちょい遊んでて、エンドラ倒したり有名な装置一通り作ったりするレベルの知識です。
★リアルな世界と理想の世界
ざっくりな映画の構成は、
- 【現実世界のスティーブがマイクラの世界に偶然迷い込む】
- →【現実世界で生活が上手くいかないギャレット・ナタリー・ヘンリーの物語】
- →【3バカ+αもマイクラ世界へ】
- →【皆で協力してマイクラ世界を救う】
- →【マイクラ世界の経験で現実世界も上手くいきハッピーエンド】
みたいな感じで最後の大団円はアメリカ映画で良くあるマトメだとして、特徴は現実世界の日常パートが意外と長いです。
マイクラを見に来てるのに、よくわかんない人間ドラマ(しかも鬱展開)でちょっと肩透かしを喰らいます。
ちなみに実質的な主人公はヘンリーで、スティーブはマイクラ世界に精通した案内役兼もう一人の主人公的存在です。
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★ゲーマーニートへの皮肉
個人的に最も印象的だったのは、ゲームセンター格ゲーの元世界チャンピオンであるギャレット(・“ザ・ガーベッジ・マン”・ギャリソン)です。
過去のゲームでの成功体験に囚われすぎて、既にオワコン化したゲームにすがりついている奇人変人として扱われています。
「ゲームばかりやっている情けない大人」「一般的な仕事をしていないダメな人」「見た目も痛い」「言動が気持ち悪い」……というゲームばかりやっている大人への偏見が詰め込まれています。
ゲームが題材の映画なのに、ゲームばかりやっていてマトモな大人になれていないキャラを風刺で使うのは強烈な皮肉です。
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筆者もブログで度々述べている通り「学校や仕事に行かないでゲームが上手くても意味がない」と思います。
ゲームは学校や仕事を頑張った上での、余暇時間のご褒美です。
いつまでも親に養ってもらって働きもせず、ゲームばかりやっていても【上手い】んじゃなくて【キモい】んです。
この映画でギャレットのようなキャラを出すのは、そういうキモい大人が世界中にいる(=ニートが問題になっている)とみて間違いないと思います。
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しかも面白いのが、これが""世界チャンピオンでも時が過ぎたら中身空っぽな大人になる""という警告でもあります。
若い時はいい。でも歳を取ったらいくらゲームが上手かったとしても何も残らないし社会になじめないという部分をしっかり表現しています。
客のメイン層が子供向けであるマイクラ映画で、「ゲームばかりやっていて他のことを疎かにすると、キモくてやばい大人になる」というメッセージを序盤でしっかり残すのは上手いと思いました。
YouTuberに憧れるのは結構。でも大人になってから苦しいよという一般的な感覚を、しっかり見せるのは良かったと思いました。
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★感動のラスト
物語の終盤で悪役を倒したときのスティーブのセリフ。
うろ覚えですが「何かを作るのは大変」「壊すのは簡単」「だから悪人は壊す方を選ぶ」というものです。
マイクラ自体が色んなものを作るゲームですが、クリーパーを筆頭に敵キャラが壊してきます。
現実世界でも戦争や侵略によって、歴史的な建造物や街並みが壊されたりします。
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つまり悪人が貴重なものを壊すのは、作ることや維持することの大変さや苦労を知らないバカだからなんですよね。
赤ちゃんが赤ちゃんであるが故に何かを壊すのは仕方ないです。子供もそうです。
ですが大の大人が他人や他人種が一生懸命作ったものを破壊できるのは、やっぱり悪だからです。
そういった現実世界への戦争や侵略行為に対するメッセージとしても受け取れました。
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★ゲームの映画化も悪くない
マイクラ映画の他に印象に残った点はナタリー役のエマ・マイヤーズが可愛かったり、村人がキモカワ系で面白かったりと実写化の良い部分もありました。
あと地面に落ちる寸前にバケツで水を流して着地することや、自動焼き鳥製造機が登場したりと結構マイクラのマニアックなネタもありました。
結構実写化は賛否両論になることが多いのですが、マイクラの映画は良かったと思います。
マリオの映画も無難におもろかったですし、有名ゲームの映画化は興行的にもですが普通に成功してると思います。
