ブログ開設から間もなく3周年!スプラもウデマエAll X!ということで新しいことをやります!変化大事!
社会人になって読書にハマったので感想を書いていきます。
学生時代まっっったく本読まなかったのに。人生何があるかわかりませんねぇ。
パックンマックンのパトリック・ハーランさん著(以下敬称略)の『ハーバード流「聞く」技術』です。
後半が特に面白かったので、ページと照らし合わせてみっちり感想書いていきます。
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p.8 "聞くは一生の糧、聞かぬは一生の損"
p.38 "馬鹿な質問はない。唯一馬鹿な質問は、訊かなかった質問だけ。"
幼少期から「私語厳禁、黙ってやれ!」が多いから自ら手をあげる文化がない。おとなしい人が多い。
だまって聞き手に回る大人が多いしそれが無難とされるから、結果良いアイディアが出てこない。
→塾でバイトしてた時に成績がいい生徒ほどたくさん質問してきました。
相手からの説明で頭に残るのなんて一握りだし、そもそも100%受け身の説明って眠いよね。
復唱でもいいし間違えてもいいから、説明されたら質問とか確認は自分からする方が絶対いいよね。
p.21 "70/30ルール"
相手に7割喋らせて、自分の発言を3割に控えるというルール。営業で有効。
→みんな自分が話してるときの方が気分が良い。良い聞き手になり、的確なことだけ返答できるのが理想。
プロゲーマーのウメハラさんが述ベていた「外国人が具体的に質問してくるのに、日本人は"どうやったら勝てますか"的な質が低い質問が多い」という話と同義。
これらのことから沢山話す人=コミュニケーションが得意では無い。
p.24 "聴くと訊く"
相手の気持ちに寄り添って聴き、相手が話したいであろう確信を探るために訊く。
→コミュニケーションってまずは相手に寄り添うことが大事。相手に信用してもらって初めて本音でやり取りできると思ってる。
こないだ友達が彼女と揉めたときに、筆者がその彼女とやり取りして、まずは全力で彼女を肯定してから仲裁に入った。
相手の主張を聴いて、何を同情すれば話が膨らみやすいかを意識して訊くといい。最初は同意、次は相手が喜ぶ質問。
p.29 “聞く=自分のバイアス”
p.44 "話を聞くこと=他者から学ぶ"
意識して周りを見るのとそうではないのとでは見える世界が違う。
相手が実は確信を突くアドバイスをしているのに、ソイツが嫌いだからといって聞き流していないか?
→とか言いつつ意識して嫌いな人の話しなんて聞きづらいから、とりあえず今日は気分がいいから相手の話を真に受けてみようとかちょっと変化を求めてみようかと。
都合良い情報だけに興味を持つと周りがみえなくなる。自分に有利な情報だけを仕入れない、自分の弱味を知る。
p.56 『FACTFULNESS』引用問題
貧困問題について聞かれると何となくネガティブな方向ばかりで問題を考えてしまいがち。不都合バイアス。
世界では毎秒5人が中間層入りするほどには進歩しているというのに…
アフリカの最貧地域ばっかりがメディアで取り上げられるから、つい貧困問題に関して正しい認識ができない。
→真実を知ろうとする姿勢が重要。
ニュースや新聞の情報は所詮作り手が選んだ情報であり、報じられていない実情は多い。
興味を持ったことは自分から積極的に情報収集していくことが必要。ホリエモンも同じようなこと言ってた。
p.66 "だって という言葉"
反射的に「だって○○だから」という言い訳。論点をすり替えてて言い訳をして自己を正当化する行動は損なだけ。
→小学生ならともかく、大人でもだっての言い訳を使っている人が驚くほど多い。
p.71でも同様「だってお前やったことないじゃん」で片づけられちゃう風潮がとてもよくない。
MLBでは非選手でも適役が監督やGMをやるのに対し、NPBでは名選手やコネが多い選手しか監督になる権利がない。
日本は論理的ではなく主観での人選が多いから上手く行かないパターンが多い。
p.98 "4種の思考スタイル"
直観的・分析的・事実的・規範的の4種に性格が分類される。
→筆者は分析的かな。何故そうなるかを考えるのが好きで、どうすれば改善できるかを考えるのが好き。
分析して問題を見つけ出すのが好き。直観的・事実的な部分も少しあるけど、間違いなく規範的な人間ではない。
p.122 "貧困は判断力を奪う"
インドの農家で、大収穫の前と後では知能テストの結果が違う。お金に余裕がないと脳の処理能力が他のことに向かなくなってしまい判断力が下がる。
だからベーシックインカムが必要。
→貧乏を抜け出せない原因として大きいかと。
既得権益層は貧困の経験がないから貧困層の苦労や思考が全く分からない。
貧乏なのに浪費が多い人は判断力の低下が影響しているのかも。仕事が決まらなくて焦ってる人も面接とか上手く行きづらいよね。
p.131 "☆批判的思考"
本書の後半のキーワードである批判的思考(クリティカルシンキング)が登場。 文科省が推進している教育改革の1つで、全ての物事に「これって本当か?」と疑問を投げかけて真偽を確かめる。
非難ではなく指さし確認のつもりで行うべき(批判"的"思考ではなく批判思考になっちゃうと誹謗中傷になる)。
→近年ではネット上での情報発信でデマや不正確な情報が非常に多く、どんな情報も「本当にそうなの?」と疑うフィルターは超大事!
実際に人と話しているときは「ほんとなの?」と聞くのは失礼でも、内心疑ってかかることで騙されにくくなる。詐欺にも引っ掛かりにくくなりそう。
筆者は否定が嫌いだが、1度疑ってかかることや念のための確認することは重要だと考えます。そうすることで結果的に本来の目的が遂行できるのであれば積極的に取り入れるべき。
p.138 "WhyとHowで相手の目的を知る"
批判的思考で相手に質問をする際は5W1H+what if(もし~だったら)をベースに質問すると良い。その中でもwhyとhowとwhat ifがより話が膨らむ。
→前にバイトしてた塾で正社員を目指そうかと面接したときに、whyで物事を掘り下げていって考えることが大事だと言われました。
確かに安直な結論を答えるのではなく、何故そうなるのかということを深く考えることこそが学びなのだと。なぜ進路を変えたか、なぜ御社を受けたか、なぜ…と深く掘り下げてみてね、と。その考え方と同じですね。
まぁ全体的に話が上から目線でうざかったので途中で選考辞退しました()
p.162 "利己的な部分が垣間見えると信頼がなくなる"
アリストテレス大先生が説いた説得のための三要素では、エトス「人格・人柄」が重要。
というのも相手がこちらを説得するためにヨイショしてきて誘導してくるパターンがあるからです。
「あなたは賢い。だから芸人ではなくITに!」という感じ。褒めてから誘導するのは何とも胡散臭い。
→相手に褒められたつもりでも、利己的(下心)が見えるととたんに信用できなくなる。
世の中のありとあらゆる勧誘が、何かしらの意図のもとに行われているから、それを見抜けるようにならないとね。ステマとかもそう。
p.176 "☆本当の学びとは、インプットしたことはアウトプットすること"
→ホリエモンもインプットとアウトプットは一緒に行わないと意味ないと言ってた。
確かにインプットした情報って大半がすぐ忘れちゃうし、自分で言語化しないとパッとしない。いったん自分の頭で整理して考えてから言語化することに大きな意味がある。
ただ本を読んで勉強するだけは効果が薄く、応用してこそ初めて勉強の成果がでる。プログラミングを勉強したら実際にブログでレイアウトを試してみればいいし、本を読んだら感想を自分の言葉でまとめるのもいい。
日本の教育で暗記テストが多いのは同様の理論かもしれないが、テストの場だけでアウトプットが多くてもバランスが悪い。授業でももっと発声によるアウトプットの場を設けたら記憶の定着が捗りそう。
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▶この本に出会ったきっかけ
こないだ話題になった検察庁法改正案問題についてのパックンの解説が飛びぬけて分かりやすかったからです。
パックン自体についてはこれまで全然知りませんでしたが、検察庁問題について他の企業サイトが駄文まみれだったのに対し、パックンの文はめっちゃ分かりやすくしかもジョークもキレキレでした。
日本の政治関係の話題って複雑で理解するの大変じゃないですか。
しかも中身が大事なのに外面なことばかり盛り上がって運動とかに発展するし......ああいう運動に参加してる人っていったいどれくらい問題の本質を分かっていて、自分の意見を持っているんでしょうかね。
とにかく黒川さんの問題の時にパックンの解説が1番良かったので、今後も政治系の難しそうな問題が話題になったら、真っ先にパックンのエッセイを探すことにします。
そんなわけでパックンに興味を持ったので、Amazonで本を探したところこの本に出会いました。
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既に何冊も色んな本を読んだわけですが、一番新しく読み終わったパックンの本について書きました。
これからは既に読んだ本の感想も書いていきます。
あとこの種のエントリーはレビューではなく感想です(重要)。
面白さを求めて本を読んでるわけだから、つまらなかった点は極力書かないようにしていきます。
学びになったことをアウトプットしていく場なので、多少の見づらさや要約の少なさはご了承ください。
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