かてもすの日記

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大学に行く意味ー心に残った授業たち③ー

 

 

↑②の続き、

大学に行く意味、そして行って良かったと心から思えた出来事を勝手に語っていきます。

 

①、②ではどちらかといえばその授業で学べる専門性よりも、先生が促した豆知識的なことが印象に残っています。

ここからはより専門性が強い題材となります。

 

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☆異文化コミュニケーション 大学三年時後半

 

この授業は(ありきたりな)先生による一方的な講義ではなく、生徒たちと先生の議論がメインの授業でした。

 

→議論を盛んに行えるのは高校までの教育の機会では中々ないので大学教育の強みだと思います。

 

先生はバブルを謳歌したオバチャンです。ほぼ毎授業宿題が出てさらに本1冊・全4回授業外で映画を観てその感想を書いて来いというものでした。

 

2コマ連続の授業だったので、ガイダンスの時点で楽単狙いの生徒は姿を消しました。

結果10人弱が履修となりました。

 

 

異文化コミュニケーションという名称でも特に英語を扱うというわけでもなく、グローバル化した社会の中で他社の文化の違いを受け入れよう的な主題でした。

 

他国籍の方はもちろん、同じ日本人でも考え方や文化の違いを感じる場面は必ずあるので、その違いを否定するのでも持ち上げるのでもなく尊重し合おう的な結論でした。

 

 

色んな考え・色んな知識を出し合って議論することはもちろん、留学経験のある人はより異文化に多く接する機会が多かったので、様々なことを学べました。

授業のテーマでもあるお互いを尊重し合うことの重要さを念頭に置きながらも、意見が異なる場合には双方の妥協点を見つけて結論を出すという、社会で必須となるスキルも疑似体験できました。

 

 

そんな中1番印象に残ったのは計4回+1回の映画視聴と感想の共有です。

 

授業外で見た映画4種は、

  1. ミルク
  2. ホテル・ルワンダ
  3. グラン・トリノ
  4. マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

クリスマスの日の番外編授業では、

という映画を授業内で見ました。

 

ちなみに筆者は拘束されるのが嫌いなので映画やドラマが嫌いです。かなり長距離線でのフライトも経験していますが映画は全然見ません。

 

簡単にあらすじを書くと、

1.同性愛の普及に向けて動く話

2.ルワンダ大虐殺の中で相手の民族を救う話

3.頑固なオッサンと少年が異民族ながらも絆を深め、ギャングとのトラブルに立ち向かう話

4.自民族愛が強い家族をよそに他民族の人と結婚しようとする話

Esは刑務所ごっこの実験が大惨事になる話

って感じでほぼ全て(4以外?)実話をもとに作られた話です。

 

どの映画も共通して異なる民族や文化・考え方を持つ相手同士の対立がテーマとなっています(大体の映画はそうか…)

 

この中で2.ホテル・ルワンダと3.グラン・トリノが非常に印象に残り、映画を観て自宅で号泣するという感情の入り方でした。映画は嫌いでも結構泣きます。

 

なのでその2つの映画に絞って学べたことを書いていきます。

 

 

 

まずホテル・ルワンダですが、

今の26年前に起きたアフリカのルワンダという国で起きた自国異民族間の殺し合い「ルワンダ虐殺」が題材です。

 

ルワンダ虐殺 - Wikipedia

 

ルワンダ虐殺自体が比較的最近起きた事件である上に、自国の民族同士が殺し合うという残虐性や50~100万人ともいわれる死者の多さ、にもかかわらず鎮静化に入らない周りの国などかなり衝撃が大きいです。

事件自体がとてつもなくむごいことはもちろん、事件の発端である西洋社会が事件を見殺しにしている点にもやるせなさを感じます。

 

異民族同士が対立する中、逃げ惑う難民を自分の運営するホテルに隠れさせるという英雄が本作の主人公です。

 

前の時代に起きたイザコザで民族同士が対立し、片方の民族がもう片方の民族を一方的に殺しまくるという救いようのない内容です。

主人公たちは何とかして逃げ惑う難民を救おうとするわけですが、当然それを見逃さない者もいるわけです。非常にスリリングな展開となります。

 

 

なぜ周りの国々はこの虐殺を止めてくれないんだ/助けてくれないんだという主人公たちの問いかけに対して、西洋から来たジャーナリストは

「この事件を見て人々は、かわいそうね。という。そして食事を続けるだろう」

という他の国の人は他人事のようにしか考えていないことを告げます。

 

これは非常に刺さる言葉で今でも世界中では難民や紛争が絶えず起きているのに、人々は助けるどころか関心すらありません。

 

筆者は若者の中で比較的ニュースを見る人間なのですが、高校の時に当時連日報道されていたアルバニアの日本人人質殺害事件をクラスの半数以上が知らなかったことが衝撃でした。

結構周りの人ってよそで起きている事件とかに関心がないんだなって。

 

でもそういう筆者も今シリアでどこの国がなんの目的で攻撃して、どこの政権とどこの国の組織が対立しているとか、細かく答えられません。

 

 

→「比較的最近起きた異民族間の虐殺」がテーマですが、この映画から深く考えさせることは「モメ事が起きたときの周りの冷たさ」です。

 

この事件に限らず他のアフリカの民族間のイザコザや中東の紛争は、前の時代での西洋社会の植民地化や仲裁が発端である場合が多いです。

にもかかわらず安全な自国から非難の声明を発表するくらいで具体的な手を打たないというのが大半です。

 

日本も例外ではなく、周辺国家を戦争関係で荒らしてきた過去があります。

確かに今を生きる私たちはその因縁を作った当事者じゃないため関わりたくないのが本音です。ですが祖先が原因を作っておいて今無関心な対応になるのは違う気がします。

 

でもいったい何ができるのか。

筆者の考えでは、この虐殺であれば他国が軍を派遣して鎮静化に入ったり他国が難民を受け入れるのがベストでしょう。

でも人情論でそういった金にもならないことに行動を移せる人はいるのでしょうか。

 

普段ニュースで流れている国際情勢が、いったい何のために報道されているのか。

ただ単に「かわいそう」で終わらせるのか。

みんながみんな暇ではありませんが、こういう問題に無関心になればなるほど、同じような争いが一生絶えなくなりそうで怖いです。

 

そんなわけで対岸の火事に情を傾け、自分にできること(=ブログで考えを発信する?)をできる人間になりたいです。

 

 ↑筆者がアウシュビッツに行ったときの感想

 

ごめんなさいこの項だけ書いててまとめが上手く行きませんでした。。。

 

 

 

もう一つはグラン・トリノです。

こちらはアメリカが舞台で、家族と疎遠になった孤独な老人と隣の家の中国系民族がひょんなことから仲良くなり、中国系が抱えるギャングとのもめごとに立ち向かっていくお話です。

 

純アメリカ系アメリカ人と中国系アメリカ人という二人種間で、最初は接点もなくアメリカ系が中国系を一方的に毛嫌いしていました。

 

しかしアメリカ系が中国系を助けたときに手厚いお礼ともてなしをされます。

自分の家族と疎遠になっているアメリカ系老人はそのもてなしが心の中で嬉しく交友を持つようになります。

そして中国系に付きまとうギャングとのトラブルを解決するために老人は戦います。

 

 

オチが非常に男らしくてかっこよくて筆者は泣きましたが、この授業の主題的には異なる民族の交流に大事なポイントがあると思います。

 

詳しく知らない民族に対して、警戒心を抱いたりするのはよくある話です。

ご近所にいきなり外国人が引っ越して来たら戸惑うこともあるでしょう。

 

この映画でも主人公の老人は中国系を毛嫌いしていましたが、いざ関わると自分の家族より親しみやすくどんどん馴染んでいきます。

 

異文化に対して否定的であったにも関わらず、異文化を受け入れて共存していくということが主人公の進歩であり、私たちにも大切なことです。

 

この映画では異なる民族が題材でしたが、同じ民族でも同様に相手を尊重して受け入れて仲良くしていくべきです。

相性があるのですべての人と仲良くするのは難しいですが、相手を受け入れようと努めれば共存できるはずです。

 

学校や仕事で関わる人にもそういう気持ちをもって接するべきです。

高圧的になったり一方的に押し付けることはダメです。

コミュニケーションにおいては相手を見下すことなく、壁を作らず交流していくことが大事です。

 

 

 

なんか今回は書きたいことがごちゃごちゃになってしまい上手く文にまとめられませんでした。ごめんなさい。

④へ続きます。