かてもすの日記

ゲームや旅の趣味ブログ

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龍の国ルーンファクトリー 全体感想

 

↑これらの記事の続きです。

 

筆者が一区切りとする【ストーリークリア】【結婚】まで終わったので、作品全体の感想を長文で書いていきます。

 

既に4本記事を載せて度々書いている通り、会心の出来でシリーズ歴代No.1良かった作品です。ただそれでも今後への期待を込めて、ここはこの方が良かったよな~という気になる部分も書こうと思います。内容が内容なのでこの記事はおふざけ少なめで書きますご了承ください。

 

(注:ほぼネタバレです。)

 

 

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★良かった点

  • Steam版の処理速度が速すぎて最高

個人的なRF5最大の欠点がカクツキ・処理落ちだったので、高性能PCによるSteam版を買いましたが大正解でした。

ワープを多用する関係上、ロードのストレスが皆無だったので本当に快適でした。

 

  • シームレス

処理速度もそうですが、そもそも里内がシームレスなのが快適でした。

特に寝るのに建物入る処理が無いのが大変有能です。

RF5では謎に街とフィールドがシームレスで、その割に毎日寝るのには出入りがあってロードが長かったので、ここを明確に改善したのはナイスすぎます。

里付近の各ダンジョンが全体的に1つ1つ短めなのも、処理を重くしないための策だと思うので有能です。

 

  • 舞で大体なんとかなる戦闘

難易度ノーマルで遊びましたが、扇の舞が移動速度アップの影響もありとても便利で戦闘でも強かったです。

RP使用という制約も、そのために農業頑張って良い食べ物を量産すれば問題なく多用できます。

メイン武器サブ武器を特に選ばずに戦えちゃうのは楽で良いと思いました。

個人的には前作までの秘技より良いと思いました。

 

  • 強くなる手段が本当に色々

戦闘面はレベルが重要なのはいつも通りですが、戦闘以外でも色々強くなる要素があります。

前述の通りRPの為に農業や料理頑張ったり、里整備して置物でバフできたり、武器防具整えたり、味方の装備も強化したり、好感度上げて味方の能力開放したり、スキルポイント割り振ったり……と本当に多様です。

良い意味で忙しくて、色んな要素を満遍なく楽しんで強くなるのがRFシリーズのウリだと個人的に思います。

今作はよりそれが発揮できていたと思います。

 

  • 和風設定を存分に活かした世界観

ナンバリング作品ではなく外伝作品という位置づけで、特定の雰囲気に特化したのは【RFO=ギリシャの島々の世界観】以来に思います。

和風の雰囲気を存分に活かした素晴らしい雰囲気でした。

逆に言えば全体的に服装や建物などの統一感が求められるという制約の中で、良く頑張ったと思います。

*余談:RFOモデル島に過去実際行った感想/写真です↓↓

 

  • 専用スキルポイントのお陰で試し特

スキルポイントは【専用】【汎用】に分かれています。

汎用は何にでも使えるので好きなものに投資すればいいのですが、併せて専用のものも結構貯まっていきます。

これが優秀で、専用があるからこそどんどん色んな要素を解放で来てお試しできます。

もし汎用だけだったら、何に使うかより迷ったり舞を強化しづらかったと思います。

この辺りのユーザビリティが本作は大変優秀です。

 

  • 日本語の文が読みやすい

日本の会社が作っているので当たり前なんですが、カタカナの横文字が多かった割に文が読みやすかったと思います。

ここ最近外資ゲーを多くやっていたからなのですが、1度の会話量が多くなくしかも興味ない会話はスキップできるのでテンポ良く感じました。

神様会議での復習だったり、上手く伝えようとする努力が素晴らしいです。

ぽっと出のキーワードもそれなりにありながら、ちゃんと理解させようとしてくれています。

 

  • セリフパターンが非常に豊富、掛け合いも多い

RF5と比べて日常のセリフのパターンがかなり増えました。

イベントや戦闘中のフルボイスと、日常セリフの一部だけのボイスで分けていたのも手間の面で良かったと思います。

戦闘中の掛け合いも種類が豊富で、しかも好感度上がるのも良いです。

うららか・いろは・すずの3人でかなり長い期間戦っていましたが、かなり色んな掛け合いパターンがあって驚きました。皆尊いです。

 

  • 戦闘農業恋愛全部楽しい!

RFの基幹部分である【戦闘】【農業】【恋愛】全部良かったです!

全体的にどれもテンポが優秀です。

例えば戦闘は一部高レベルの硬い敵を奥義で瞬殺できたり、農業は俯瞰が優秀すぎたり、恋愛もイベント発生条件を明記してくれたりと、全体的にストレスが掛からないように配慮されています。

全体的に前作の不満点を全て改善させて、上手く作ったなと感じます。

 

  • 民度が高くてネタバレが全く流れてこなかった

Twitter(現:X)ではおすすめ機能にて、他ゲーでは度々見たくもないネタバレが不規則に流れてくることがありました。

Googleのオススメ機能とかもそうです。

ですが龍の国ではそういうのが1度もありませんでした。

運営がちゃんと事前に配信規約を公式サイトに掲示したのが良かったと思います。

最近のゲームでクリアまで1度もネタバレしなかったのは無かったと思うので、界隈の民度と運営の規約事前告知が良かったと思います。

 

  • ほぼ原神

ぶっちゃけUIや起用声優を見るに、かなり原神を意識していたなと思います。

筆者はコレ良かったと思います。

そもそも原神もブレワイを意識していて、また鳴潮などの原神ライクのゲームがそれなりに量産されたことから、良い部分を意識して取り入れるのはどこも共通なんじゃないでしょうか。

それより変に独自路線で作ってコケるよりは、無難に売れているものを研究して似せるのは悪くないと思います。

UI以外にもスメールの死域解除とかまんまですし。

というより原神遊んで、原神に欲しい機能を徹底的に取り入れた感じで好感度高いです。なお鬼滅の刃の世界観もちょっと似ています。

 

  • ヒロインが非常に可愛い

筆者はRFにおける複数の構成要素において、恋愛部分を重視しているので今作のヒロインの可愛さには大満足です。

2作続いて女性6人制だったところ、【6人+異性主人公1人+DLC1人】で最大8人と数を増やしたところがまず嬉しいです。

結婚相手はうららかさん即一択だったのですが、いろはマツリカグヤクラリスもかなり好みで他作にいたら選んでいたレベルです。

またRFO以来となる期待の主人公恋人のカグヤも滅茶苦茶可愛いです。

つまり今作の新キャラクターデザイナーの方が、筆者には刺さったと言えます。

フルボイスの会話パートもキャラの良さを引き立てており、一緒に過ごすの多数の選択肢や戦闘中の掛け合い、豊富な日常会話などとにかくコミュニケーションの種類が豊富でした。

 

  • 初の許嫁設定

明確な許嫁という設定は過去作になかったと記憶しております。

思い切った試みですし、洗脳解除後は(分岐ルートを考慮?してか)やや地味な立ち位置になるカグヤにとって大きな特徴となります。

かなり続いているシリーズでありながら、新しいことに積極的にチャレンジしていく姿勢は大いに肯定したいです。

 

  • 優先順位

戦闘農業恋愛をしっかりと作り込んでくれましたが、それ以外の比較的どうでもいい(重視されない)部分で抜くところは抜いたのが良かったと思います。

具体的には敵の色違いマイナーチェンジが多く、後半のダンジョンは似たような景色が多かったです。

労力使うところに使ったなら、それ以外で使いまわしをするのは全然良いと思います。特にダンジョンなんかどうせほぼ1回きりしか行きませんし。

総じて削るところを削るを徹底したのは全然良いと思います。

 

  • ストーリー全般

笑いあり・おふざけありながら基本線はシリアスという恒例の展開で、そこまで破綻した展開もなく全体的に良かったと思います。

(というか大体毎作ある程度ぶっとんでるので、もう色眼鏡なしで評価できないです。)

滅茶苦茶細かい伏線とか精巧な謎解きとか、そういうことをRFに期待しているのではないので。

無難に王道でありながら、里を発展させて皆幸せになる展開で良かったと思います。

神様という大役が基本はメインも、それ以外のキャラも大体がストーリーになんかしら関わってたんじゃないかと思います。

なおストーリー重視でプレイしても約30時間だったので、まったりやる人はかなり掛かると思います。

 

  • 宴開いて最後の神呼ぶのはRFっぽい

RF3でお花渡してクルファと仲良くなるのと似てて良かったと思います。

毎回毎回そこまで精巧なストーリーは求めていないので、これくらいファンタジーな部分もあって良いと思います。

 

  • 悪役の魅せ方も良かった

ゼークス帝国の残党が悪役でラスボスでしたが、魅せ方がとても良かったです。

悪の帝国が滅びて逃げ延びるように拠点を移すも、カムロサキの襲撃でクラリスの家族全員討死、神への復讐と新しい世界の創世を目指すというもの。

ただクラリスも本当は自分達のしていることが明確に悪だと理解しつつも、左道を進むしかないリーダーとしての苦労も垣間見えました。

奪うか奪われる・やるかやられるかというのは、戦争物でありがちな葛藤ですよね。

元々ゼークスは沢山のものを奪ったと懺悔し、主人公にトドメを要求するシーンも潔くてめっちゃかっこよかったです。

先代の悪事のせいで苦労を受けさせられるクラリス自体も苦労人ということで、実際ベイロンも最後には主人公へクラリスの安寧を託しました。

RF1のゼークス帝国がTHE・悪という感じだったのに対し、龍の国では違った悪役の魅せ方でしたね。

クラリス自体非常に魅力的なキャラで、普通に幸せにしたくなるキャラです。

 

  • 衝撃の分岐

分岐によってはカグヤが死亡するというとんでもない展開。

かなり重い代償を払えば助かるというところで、こういうかなり厳しい展開は筆者は好きです。

ハードコアな展開は盛り上がるじゃんか。

まぁスローライフと相性が悪い展開ではあるかもしれませんが、なんでも理想的な展開にはならない方がストーリーは盛り上がるということで…

単身でマツリとムラサメと戦うとことかもモロ逆境で燃えます。

 

  • 主人公がかっこいい

RFシリーズ通じてですが、男が見ても嫌悪感ない男主人公なのが素晴らしいです。

というのも男性向け恋愛漫画とか結構男主人公がキモいのが多いです。

RF4までは比較的中性的なデザイン・RF5からはしっかり男っぽい、というところで龍の国の主人公はかなり言動が正義感あって良かったです。

諭し方がいつも上手でした。

主人公の言動が好感度高いのは、地味ながらかなり大きい評価ポイントです。

 

  • モコロン

シリーズほぼ初(RFOソニアも同ポジ?)となる主人公のガイド役でしたが、明るく楽しいキャラで好感度高いです。

「これにはオイラも白旗だ~」が好きです。

変身すると一貫してシリアスなキャラになりますが、そういう二面性で良かったと思います。

ウザい感じはなかったので、性格の匙加減が良かったです。

今作は全体的にそこまで鼻につくキャラがおらず、結構皆好きです。

 

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★気になる点

  • OPアニメ無し

RF外伝を除けば初のOPアニメなしRFでした。

ただ前述の通り、優先順位をつけて削るところを削った結果だと思うので仕方ないと思います。

人によっては1回しか見ないものに予算掛けるのはコスパ悪いとも言えますし。

ただ毎回高揚感があるので個人的には楽しみな部分ではありましたが…

 

  • 恋愛結婚の為にストーリー進行が強制

他キャラが揃わないので仕方ないのですが、恋愛イベントを特定の所まで進めたらいくら好感度上げても、メインクエスト進めないと続きが始まらないのが辛かったです。

個人的に1番何とかしてほしかったのはココ

(逆にここ以外は割とどうでも良いです。)

まぁ毎作大体この仕様なのですが、恋愛要素を楽しみにしている人はストーリーを駆け足で進めざるを得ないのでスローライフの部分と相性悪いです。

 

  • 恋愛キャラの登場ペースが偏る

春の里で女3男2、夏の里で女1男0登場と序盤で女性が多いです。

しかしここからカナタ登場まで長い間女性が出ず、更にカグヤも遅くクラリスに至ってはクリア後なのでかなり極端に思います。

まぁリネット大佐同様クラリスは隠しヒロイン的な存在なのでわかるんですけど、それでも構成的にもう少しバランス良くしてほしかった感はあります。

男性にいたってもカイの素性分かるのが先で、イカルガも最初からいないので結構登場がスローペースだと思います。

 

これ、春秋夏冬の順で里解放で良かったと思います。

その方がせめて男女キャラの登場比はマシになります。

しかもこれなら通常農業の次に稲作と農場がアンロックされますし。

というか春秋に比べ夏冬が里の存在感が薄いのが問題な気もします。

 

  • Switch2の発売日と被せた

Switch2が品薄でここまで流通しないのは予想外だったとしても、話題性を考えたらあえて発売日を被らせたのは失敗だと思います。

そもそも普通に考えて発売を遅らせるのは、ユーザー的にはネガティブな行為です。

Switch2ローンチソフトにすることに対してのインセンティブがあんま無いなら、あえて遅らせるのはやめてほしかったです。

なにより(いくら年末商戦言えど)過去作のRFFと街森が発売近くてあんま売れなかった悲劇があったので、発売日はもーちょい慎重に決めた方が良いと思います。

RF2も1月3日に発売したりと、なんか感覚がズレてるんですよね。

 

  • やや展開がワンパターン

似た事の繰り返しが続きます。

4つの里と各近場のフィールド→4つの天空のダンジョン(星辰の祠)→根の国→神の国

→3つの神座→羅刹峡→根の国内乱→ラストダンジョン

……と途中からややダレました。

特に3つの神座に行くのは要らなかったと思います。ダンジョン後に祠がある展開が星辰の祠と神座で丸被りでしたし…

それでいて神の国は綺麗な背景とモデリングのわりにやることが少なかったので、不完全燃焼感があります。

根の国と神の国と柩を各所もっと時間掛かる構成にして、他を削るかクリア後に回すのでも良かったと思います。

(もちろんストーリーも変わっちゃいますが…)

 

  • BGM

新しいキャラデザは大変良かった一方、新しい音楽担当は(大変失礼ながら)微妙に感じました。

和風縛りの制約が痛かったのか、「この曲めっちゃ良いな」みたいなのが1度もありませんでした。

過去作では毎作必ず1曲以上はすごく刺さる曲あったんですけどね…

作曲担当変更のせいか過去作のBGMもほぼなかったので、音楽関係はかなり残念でした。きつい言い方でごめんなさい。

 

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★余談:【株式会社マーベラス】の面目を保った

*当項では実在の人物及び会社について考察しておりますが当ブログとは無関係です。また憶測の情報もあるため情報の取り扱いに注意してください。

 

あんまりコレ触れて良いのかわからないんですが、以前の記事↓↓で厳しめに書いちゃったので誠意として書きます。すいません。

 

 

↑2006年IP発足からRF5まで(と思われる)シリーズ作品でプロデューサーを務めていた【はしもとよしふみ さん】が、RF3spと龍の国に携わらないことに筆者は以前苦言を書いたんですよね。

 

この背景として、

  • RF5の出来が色々言われるが、シリーズ復活後の新作1発目だと考えたら個人的に許容範囲だった
  • ↑なのに出来に対しての関係解消(更迭)であったら非情
  • そもそもRF5以前に、同社の看板作である牧場物語オリーブタウンも非常に出来が悪かった
  • RF3spもリメイク前の出来を考えたら個人的に微妙だった
  • ↑故に手抜き作品が続き発売会社自体へ不信感が高かった

という主観バリバリの批評をしました。

 

しかし結果、龍の国ルーンファクトリーは個人的にシリーズ歴代No.1作品という最高の出来になりました。

 

対照的に近年はしもとさんが他社で関わる作品がことごとく不振だったことも、一応ここに記しておきます。

 

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別に対立を煽りたいとか、誰が正しいとかそういうことを書きたいのではないと念を押します。

 

ただ1つハッキリ言えるのは、「龍の国で【株式会社マーベラス】が面目を保った」ということです。

 

個人的に龍の国が想像よりずっと楽しかったことが非常に嬉しかったです。

 

RF4までの制作下請け会社が潰れた・初代からのプロデューサーが変わった・ゲーム業界を取り巻く背景も大きく変わった・PvEのオフラインゲームは収益性が悪く逆境になった。

 

この状況で、ここまで良い出来のゲームを作ったのは本当にすごいと思います。故にちょっと大袈裟すぎるくらい褒めたいと筆者は思っています。

 

ーーー

 

RF4が最高傑作だと思う人は、それで良いと思います。

 

(そもそも感想自体が全部個々人の主観なので。)

 

龍の国が非常に面白かったので、次回作以降にもとても期待できます。

 

シリーズの更なる発展を楽しみにしています。

 

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★おわりに

そんなわけで筆者的には【龍の国ルーンファクトリー】に大満足でした!

 

既にRF6のプロジェクトもあるようなので、次回作以降も大いに期待したいです。

 

もちろん龍の国のDLCももしあれば期待したいですし、プレイできればまた感想記事も書きたいです。一旦龍の国の感想連投はこの記事にて終わりの予定です。

 

お陰様でここ数日RF関連の記事のアクセス多数頂いております。ここまで数記事に渡って龍の国の感想を見に来てくださった方々、ありがとうございました。

 

 

↑おまけ:うららかさん×RF4ウエディングドレス(風)

 

よろしければ過去の旅日記(計4編)もご覧ください↓↓

 

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またRFシリーズで動きがあれば書いていきます。

 

↓RFシリーズ過去記事です!↓

 

記事にゲーム上に登場する画像を使用させていただいています。
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