【ルールブックの盲点】【第4アウト】【3アウトの置き換え】と言われ、ドカベンでも事例があった所謂【ドカベンルール】。
これまでどんな解説も腑に落ちませんでしたが、今日1番しっくりするやつを見つけました。それは、
「犠牲フライの
離塁が早い版」
です。
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犠牲フライで三塁ランナーの離塁が早いと、通常【三塁に戻らなければ三塁ベースあるいは走者タッチでアウト】【アピールプレイやリクエストすればアウト】となります。
しかし【バレずに生還できていれば得点】されます。
ドカベンルールも同様です。
内野フライやライナーで三塁走者の離塁が早かったとしても、三塁走者か三塁ベースでアウトを取られない場合で3アウトよりホームインが早ければ、3アウト取ったにも関わらず得点が認められます。
故に守備側がラインを跨ぐ前にアウトの置き換えや審判にアピールしなければいけません。そうすれば得点になりません。
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昨日2025年8月31日のプロ野球の日ハム対楽天の試合にて、最後のプレイがドカベンルールになったかもと話題になりました。
このケースは三塁でアウトを取って3アウトを成立(=三塁走者をアウト)にしていますが、そもそも(映像では見切れていますが)三塁走者がホームを踏んでいないのでドカベンルール云々よりただのライナーゲッツーです。
またこの際に「二塁ではなく三塁送球でアウト取ってる楽天野手は偉い!」という反応が多くありましたが、仮に二塁でアウトを取ってもその後に三塁を踏んだりアピールプレイしていればもしホームインされていても【アウトの置き換え】が出来ます。
なおこのケースは1アウト2.3塁というケースでギャンブルスタートを敢行して結果ライナーゲッツーでしたが、三塁走者はどうせ飛び出したならホームを踏んでおいた方がもし二塁でアウトを取ってドカベンルール発動されなかった場合に限り得点できます。
故にどうせ絶対アウトのタイミングで飛び出したならホームインすべきですね。それか万が一の悪送球に賭けて全力で帰塁するかですね。まぁ流石に楽天側はドカベンルール知っているので無意味だと思いますが…
プロだから(笑)わかるから(笑)
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なおドカベンルールが大々的に広がったのは間違いなく【2012年夏の甲子園、済々黌高校 対 鳴門高校】戦ですね。
ショートライナーで一塁走者でゲッツーを取りましたが、飛び出していた三塁走者が一塁走者の3アウト前に本塁生還していてなおかつ守備側がアウト置き換えを発動しませんでした(知らなかったっぽい)。
なおこの試合は筆者の愛してやまない大竹耕太郎投手が出場していたり、同日にドカベンモデルの新潟明訓高校が第4試合に組み込まれていてスコアボードに名前が映るなど、非常にネタ要素が多くてどちらかと…言わずとも好きです!
【巨人フランシスコサヨナラインフィールドフライ事件】とかもそうですが、野球のルールは非常に細かくて稀にレアなケースが発動するのが大好きです。
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余談ですが筆者が一番犠牲フライの離塁ミス(フライング)1番で好きな事例は【ダイヤモンドバックス対アストロズ(2021年9月18日) 6回裏】です。
三塁走者がわざとアウトになる。どうしてそんなことをしたのか(宇根夏樹) - エキスパート - Yahoo!ニュース
犠牲フライにて三塁走者の離塁ミスを気づいた側が、あえて即座に走塁ミスを起こしアウトになることで離塁ミスのアピールプレイ権を喪失させて得点を成立させました。
アピールプレイやリクエストは直前のプレイのみ対象なので、あえて1アウトを献上させてでも1点成立させるのは頭脳プレイです。
まぁそもそも離塁ミスすんなよという話ではありますが…
大規模な不正行為や差別ジェスチャーなど最低論外行為でヒール役になっていたアストロズですが、こういったプレイを咄嗟に出来るのは日頃から想定していないとできないのでそこはすごいと思います。
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またまた余談ですが度々ブログにも書いてある通り筆者は高校野球超超超強豪校(の帰宅部)出身だったので、このアウトの置き換えを学生時代に野球部の友人からされたんですよね。
3アウト目の置き換えをベース踏んで行わないといけない趣旨の話で、当時はドカベンルールわかってなかったのでうろ覚えです。
筆者の学校の野球部ではそういったルール面をしっかり話し合っていたんだなとふと思い出して感心しました。
なおその野球部友人曰くこのルールは高校の野球部でも最初知らなかった人が多かったようですが、その一方特待生でスタメンの彼は元々知っていたのでこういうところにもレベルの高さを窺えました。
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一昨日阪神の高寺が送りバント失敗時に一塁へ向かわなかったのを藤川監督が怒りましたが、万が一内野に小フライが落ちてたら併殺になる怠慢走塁なので怒られて当然です。むしろ2軍落とさないので優しいくらいです。
昨日はキケヘルナンデスが本塁突入時にスライディングせずにアウトになりました。
万が一の可能性を想定して(あるいは賭けて)全力プレーをするのは非常に重要です。
野球は本当にルールが細かく色んな状況がありますがそこが面白いです。モリーナが四球でランナー刺すのとかも面白いですが、長くなるのでそろそろ当記事終わります。
次の野球記事更新は阪神優勝時の予定です♡
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