かてもすの日記

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今更アナ雪1を見た感想

 

『君の名は。』と並んで【視聴者数が多く主題歌が人気にも関わらず内容が語られない映画】である、初代『アナと雪の女王』を観ました。

 

ディズニー映画らしく分かりやすく普通に面白かったのですが、結構異色な面もあったので素人の感想を書いていきます。ネタバレです。

 

 

★ざっとストーリー

超絶ざっくりストーリーを書くと、

 

【王女エルサは周りを凍らせる魔法が使えて雪遊びをするが、うっかり妹アナが負傷】

→【その負い目からエルサ引きこもり】

→【成人し戴冠式で魔法が暴走し逃げ、氷の城で引きこもる】

→【アナが探しに来るけど拒絶】

→【色々あってエルサやアナや国がピンチ】

→【色々あってアナが死にかけるも、エルサが抱きしめて愛で復活】

 

という流れになります。どうしても映画の第1作は冒頭から世界観説明に時間が掛かるのでそれは仕方ないです。

 

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★評価点

  • 際立つ歌唱力の高さ

アナ雪=『Let It Go』というくらい曲が有名ですが、劇中歌がどれも非常に上手いです。

ディズニー映画としての前作ラプンツェルでは声優・歌手が別でしたが、アナ雪は「歌える人を声優に」というキャスティングだったと思います。

歌唱以外のセリフパートも違和感なく、神田沙也加さん・松たか子さんの能力が際立っていました。

内容はあまりわからない人でも歌ならわかるので、ミュージカル映画のディズニーの強みが最大限発揮されていました。

 

  • やかましくて主人公向きのアナ

明るく活発というよりはやかましくせわしいというTheディズニーのヒロインのアナが主人公として優秀です。

物語的には姉エルサの戴冠式と姉の秘密の能力が作中の大半を占めますが、冒険するにはやかましくて面白おかしいアナが主役で適任です。

出会ったその日に結婚し、翌日?違う人に乗り換えるクレイジーさもディズニープリンセスの中では中々異色です。

 

  • 有能で真面目なエルサ

個人的にはエルサの人間性がとても好みでした。

一見凍らせる能力がバレて取り乱して城を出た自分勝手な人のようにも見えます。

しかし能力を1人で頑張って隠し通し周りに迷惑をかけないように生きてきながらも、王女として戴冠式は頑張って参加するというベースは真面目で優秀な人間性に思えます。

出会って即結婚するというアナを認めなかったのは、アナを心配する心からでしょう。(王位継承第2位が先に結婚するのもあんま良くないから?)

そうは言いつつも最終盤でハンスが悪者だとまだ知らないエルサは、ハンスにアナを任せる一面もちゃんとあります。

 

  • 実は明るいエルサ

明るいアナとは対照的でエルサは真面目で暗い感じ……かと思いきや実はそうではないのが意外でした。

あくまで幼少期に能力でアナを傷つけた後ろめたさと王宮の長女としてベースは真面目です。

しかしその幼少期も自身の能力で雪遊びしてたり戴冠式でアナとの久々の会話で盛り上がってたりレリゴーの映像でノリノリだったり……実は全然明るい性格なんですよね。

そうでありながらアナより明確に年上ということを差し置いても、両親が急逝しても王宮の人間としての自覚があるような性格に見えます。(引きこもってたのはその親との約束な為仕方ないです)

 

  • 2人の再開シーン

アナ視点では自身が気絶中に記憶を抜かれて目覚めたら何故かエルサが急に自分を避けるようになっていたという作中冒頭ですが、戴冠式で久々会話するシーンが素晴らしいです。

エルサが何故か自分と普通に会話してくれることに戸惑いつつも嬉しそうで、エルサ側も嬉しい感じが見て取れるとても良いシーンです。

本来的には気まずくも色々話したいであろうこの場面を、明るく面白く仕上げたのはディズニーの流石の上手さです。

 

  • オラフの良い意味での場違い感

戴冠式の一部を除いて全体的に話も映像の配色も暗かった本作で、オラフのおふざけ感は良いアクセントだったと思います。

ギリギリ鼻につかない陽気なキャラを描くのがディズニーは上手いと思います。

やはりディズニーのメインターゲットは子供だと思うので、子供に人気出るキャラを出すのは良い策だと思います。

また両親が船の難破で急死しますが、そういう悲しすぎるシーンをさっさと終わらせて引きずらないのも良かったと思います。(テーマが変わっちゃうので…)

 

  • 美しい『生まれてはじめて』

レリゴーのインパクトが強いものの、作中少ない明るい要素である『生まれてはじめて』がとても美しい曲です。

映画関係ないんですがこの曲はピアノ版が非常に素晴らしく、曲としての完成度がディズニー屈指だと思います。

映画内で2version(戴冠式朝と氷の城)流れますが、2人のパートの内容が対照的なのも上手です。

暗めなレリゴーよりこの曲の方が実は作品の良さに火をつけている説を筆者は唱えます。

 

  • 扉に注目

とびら開けてとレリゴーの最後扉閉めるシーンといい、作中全体的に扉が描かれるシーンが多いです。

扉を開けるアナと扉を閉めるエルサという対比が分かりやすいです。

【凍らせる魔法】【姉妹愛】というのが大筋のテーマですが、この扉を使った描写の多さも1つの特徴にして分かりやすくて良いと思います。

 

  • ミスリードによるオチ

終盤、愛する人とのキスでアナが助かるみたいな展開になります。

白雪姫を筆頭にありがちな展開で、誰もがハンスかクリストフとのキスだと思います。

しかし実際はハンスが悪人で裏切られ、男性2人のキスでアナの氷は解けませんでした。

姉妹愛もテーマだったので、オチに持っていくのは意外ながらも良い変化球だったんじゃないでしょうか。

 

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★気になる点も

  • 尺との戦い

全体的に尺の配分が大変だったように見受けられます。

起承転結で見たときに、起が長く転結が急で速かったように思えます。

ファンタジーなので多少のご都合主義は当然だとしても、描写不足は多々感じました。

冒頭の氷切り出すシーンとかそんなに長く必要?クリストフを出したかったのは分かりますが…

 

  • ハンス

終盤まで一切の下心を見せず、アナに急遽アレンデールを任されても抜群のリーダーシップを見せたハンス。

そのハンスが実は悪者でした~~!!!をやるのが急すぎたり前触れが無さ過ぎるのは超展開すぎました。

その直後ハンスがアナは死んだと嘘を広めたり、エルサはハンスが悪人だと当然知っていなかったりと、ハンス裏切り後の描写が難しかったように見受けられます。

ハンスまさかの悪人というどんでん返し自体は良い味出してたと思いますが、終盤まで超良い人だったのに急に変わりすぎたのは違和感ありましたね。

 

  • ハンスに裏切られたのをもっと悲しめ

ハンスにキスをしてもらえず自身の立場を上げる為だけに利用されていたアナ。

部屋に閉じ込められますが、そのシーンでハンスに裏切られたことを悲しまなさすぎるのは違和感ありました。(尺の問題だと思います)

まぁクリストフいるからええか……となっているのか(笑)、アナの倫理的な部分をもう少しじっくり描いてほしかったです。

アナがやばいやつみたいな論調にあまりなってないのが不思議です。皆本当に映画見た?

 

  • なぜ打ち明けないエルサ

エルサの魔法について、アナの記憶を消して教えられない制約?なのは仕方ないにしても両親が死んだ以上誰かに極秘で相談しとくべきだったと思います。

もちろん魔法の秘密を言う恐怖・そこから広まって恐れられる恐怖があった等色々推測できます。エルサも年齢的にまだまだ子供ですし。

ただ戴冠式前には信用できる側近には言っとかないとダメだと思います。

……がそんなことしたら話が大きく変わってしまうので、この指摘は空気読めない人間によるものです。

 

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★人気出るのも当然、流石ディズニー

他の作品と比較して、ややご都合主義要素が強めだったのと旦那が裏切る急展開だったりとどちらかと言えば王道ではなく異色だったと思います。

 

ミュージカルパートが素晴らしくインパクトが強く、ストーリー全体どうこうより歌の満足感が強くて感動した人が多いと思います。

 

話の終盤が急でやや難しかったというのもあり、元々子供向け・女性向けというのもあって内容があまり語られないのは納得でした。

 

ただダブルプリンセスという試みで両者とも魅力的だったので、作品を通じてアナ雪が飛びぬけて人気になったのも納得できます。

 

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本当に悲しいのが抜群の歌唱力で映画の格を上げていた神田沙也加さんが亡くなられたことです。

 

日本の女性歌手は人気を出すのにほとんどがアイドル売り・商売優先という感じで、あんまり歌唱力で勝負している人が少ないように感じます(近年は特に)。

 

そういう業界にありながら、これほど素晴らしい歌唱力を発揮していた神田さんが若くして亡くなられるのは本当に残念です。ご冥福をお祈りいたします。

 

また過去には坂井泉水さんや本田美奈子さんも女性歌手として高い歌唱力を誇りながら若くして亡くなられており、日本にとって本当に損失です。

 

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