タイミング良く仕事休みで、リアルタイムフルで見れたWBC決勝戦。
ベネズエラ野球の圧倒的な上手さと、充分な戦力を揃えても2大会連続決勝敗退のアメリカ野球が1試合だけでも良く理解できました。
個人的なMVPは捕手ペレス。
何度も何度もタイムを取り投手に声を掛けに行き、声掛けた後は決まって抑えられていた。
ピッチクロックや独特なプレッシャーで焦る中、ルールの範疇でできることを最大限にやって時間を稼いで間を保った。投手も靴紐を結びなおして呼吸を整えたり、とにかく冷静だった。
こういう実績のあるベテランキャッチャーが日本にも必要。城島は優秀でした。
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積極的すぎるベネズエラ・消極的すぎるアメリカ。
3ボールからでもガンガン振るベネズエラ、1打席3度の失投を捉えられないジャッジ。対照的でした。
同点に追いつかれた直後9回表、このまま普通にやったらアウェイの雰囲気で流れ的にも負け。ならば一か八か代走に盗塁と、どこまでも積極的な野球を貫いて勝った。ものすごい価値のある1勝。
終盤戦のノーアウト1塁は日本ならバント。盗塁失敗だけは避けたい場面で走らせるその思い切った博打こそがベネズエラの強さです。負け濃厚の流れどうせキツイ条件ならいっそ思い切ればいいんです。
反対にバッテリーミスから失点したスミスは盗塁も刺せずに流れを渡してしまった。個人的には一か八かHR狙いでローリーで良かったかと。ホームラン頼りのアメリカらしくない起用と戦術に思いました。
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筆者はこの試合27個のアウトまでに何本ホームラン打てるかがアメリカのポイントだと思って見ていました。
HRだけでドミニカに勝ったのに、好調のガナヘンとPCAはスタメン落ち。(対左という意図はあったが)
どれだけ野手層が厚くても実績があっても、一発勝負では機能しなければ全てが意味がないということが良く分かりました。
ただアメリカ側の策も充分に工夫している部分はあり、右の強打者が多いベネズエラ打線にスライダーが強みのマクリーンを先発。9回失点後に変則右腕を持ってきたり、必ずしも実績重視ではない采配の意図は汲めました。
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結局最後の最後まで積極的な持ち味を出せたベネズエラに軍配が上がり、本来であれば同じようにHR狙いが基本のアメリカ野球が消極的で負けたと見ます。
普段できないことは大一番の一発勝負でもできない。昨年のポストシーズンのフィリーズのバント失敗も致命的でした。
ただそうは言いつつもここまで短期決戦でダメダメに陥るジャッジは、率も残せるバッターなのだからまずは単打1本を狙うなどの機転を利かせても全然良かったと思います。
結局HRが出るかor出ないか。そんな野球はいつまでもどこまでも五分の勝負なのです。
大一番で足を絡めたり、使えるタイムを何度も使って勝ちをもぎ取る。HRの部分以外で勝てたベネズエラの野球が文句なしの優勝でした。高校球児のような国歌斉唱はうるっときましたね。
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HR狙いの野球を見て感じるのは、NPBのバッターはもっとHRを狙えるスイングを積極的にしてほしいと思っています。
ボールが飛ばない。投手のレベルが高い。言い訳する前にもっと全力で振ってください。佐藤は甲子園本拠地で40本打ちましたよ。
HRや長打が出ないのは、そもそもそれらを狙ったスイングの回数が少ないからです。本気で狙ってないものがそんなに簡単に出ません。カウント有利ならもっと思い切って振らないと。
スモールベースボールがメインにあるのは良いんです。これからもそのスタンスは肯定します。ですが大振りする打者も増えないと、怖さが無いから投手が強気で攻めれるんです。怖さがない打者はダメです。
ファールで延々粘っている場合じゃないです。そういうのは引き出しの内の1つでいいんで、平時から強いスイングをしっかりしていかないと土壇場で打てる打者が増えません。
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余談ですがかなり批判されたネットフリックス独占配信も、他国の試合も全部見れる点は本当に素晴らしかったです。
ぶっちゃけ日本戦より韓国とアメリカが絡む試合が面白いのばかりだったので、これをこれまで見れなかった日本の放映周りはやはり問題山積みです。
ただ筆者がかつてそうであったようにこういうお祭りイベントは新規のファンが入る大チャンスなので、無料で見れないのはかなりの機会の損失です。
日本戦だけは何とか地上波でやってほしいのと、全試合を有料で見れるように今後もしてくれたら理想かなと思います。
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過去野球記事:
