長離先生の連星任務「盤上に長く灯る離火」めっちゃ良かったです!!!
感動。命の重みを考えさせられるテーマで、道標任務で今汐に説教した意味が良く分かりました。
虹鎮(コウチン)の伝説に則り、時間軸の乱れと不死の桃源郷の秘密を探る。
出会ったゴレイは難病彼女フレイの為に桃源郷を探し出し療養を目指すも負傷。
しかしフレイは療養ではなく残された人生で旅を続けることを望んでおり、できる限り策を尽くして病気を治したい彼氏とはやや考えのズレが…
長離自身も自らの過去と並べてフレイを諭す。(*この段階で過去は明かされていない)
長離の過去編へ。
厳密に言えば長離の過去へ入り込んで漂白者と幼女長離が出会うパラドックス展開。
ここで乗霄山の時空の歪み/時渡り設定が活きます。
長離は自身以外の村人が討ち死に、唯一活き残るも行く当てがない孤児状態。
そこで師匠と出会い、平和な世の中の為に人生を全うすることを決意。
離火……日本人には聞きなれない漢字熟語ながら、能力と名前と重ね長離と襲名。
後付けの名前に本人の特徴が組み込まれているのは見事な設定です。
長離はその能力の代償として寿命が短いと言われる。
ここで自らの命と向き合い、彼女なりの見解があるからこそのゴレイフレイへの諭しであり先の今汐への説教がより意味を持つわけです。
結局フレイは残りの命を旅と絵画にささげることを決意。
ゴレイもそれを受け入れ、彼女の残りの人生と共に全うすることを誓う。
漂白者と長離が励ましの言葉と療養の策を伝えますが、ここ筆者すごく好きです。
残された命でできることをやろう・出来る限り尽くそうというのが非常に前向きです。
この手のSFストーリーで逆に珍しく、ご都合主義的な結果でフレイの病気が治りません。
それでも病気と寿命を受け入れた上で前を向き、周りも励ましたり可能な限り療養の策を講じるなど現実路線ですよね。
悲痛な運命に目を背けず、できることをやり精一杯生きよう頑張ろうというポジティブなメッセージはわかりやすくすごく良いと思います!
ここだけ主人公のボイスが入るのも良演出です。
アニメパートも長離の生涯の振り返りと、その後今汐と出会い師として活躍する姿が描かれました。
道標任務にて今汐が自分の命を軽んじて問題を解決しようとする自己犠牲的な考え方に長離がいれた喝は、自身が命を大切にし多くの策で状況を打破してきた長離の生き方そのものです。
長離が今汐の師匠だから感情的に喝を入れたのではなく、自らの経歴と重ねて一番自分の意と反することを今汐が言ったからだったと連星任務で初めてわかります。
「生きろ。そして、歳主の力を手にするんだ。そうすれば、あなたが望む「救済」は叶えられ、未来まで続く。」
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しんどくても絶望的でも生きないと状況は変えられない。
辛くても出来る限りベストを尽くせという単純明快なメッセージ性はとても良かったです。
魔法の力で・秘めたる不思議な力で・神の力で……ではなくあくまでも自分の力と知恵で解決しろというすごく現実路線です。
フィクション作品なのに現実的なメッセージで筆者はとても共感しました!
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おまけ!
長離さんビジュ良すぎ写真展。
威力展示会。
最強格の力を見せつけていた長離さんも流石に疲れてふらつくシーンがありました。
作中では強キャラとして描かれながら純粋に彼女が無双するような力の強さを連星任務で描くのではなく、命の重みを訴える意外な物語で彼女の人間性を描いたのはとても良かったと思いました!
鳴潮は最序盤のストーリーこそ微妙でした(初期ベータテストから作り直したから?)が、インリン連星任務・乗霄山編から明らかに質が向上しており翻訳も優秀です。
中国の詩的な表現を存分に活かした言い回しも素敵で、それでいて文章もどんどん読みやすくなっており素晴らしいです。
今後にも非常に期待できます!
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↓鳴潮の過去記事です!↓
↓原神スタレの過去記事です!↓
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