*当記事は2020年に書いて下書きで保存していたものです。
公開しようかどうか悩んでて結局放置していましたが、今日偶然下書きを見つけたので公開します。
連休明けって自殺が増えるみたいですね。
死にたい理由なんて人それぞれです。
誰しも「今死ねば楽になれるんだろうか?」
と考えたことはあると思います。
人が死ぬとどうなるのか。
老衰で死ぬのはともかく、
比較的若い人が身近で死ぬって中々ないと思います。
大1の頃、昔フラれた女の子が事故死した話を書いていきます。
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ニュースで名前を見たとき思わず親に同級生が死んだかもしれないと言った。
特徴的な名前、同じ年齢
その日の朝に「こんな事故で死ぬなんてかわいそう」と他人事のように話していた。夜にはこういう展開になっていた。
中高一貫校、中1・中2・高3で同じクラスだった。
まずはその子と一番仲の良かった、俺とも仲良しだった子にLINE
次に本人にLINE
「さっきニュースで名前を見たんだけどまさか本人じゃないよな?」
「○○(本人の名前)です」
「本人です」
とLINEが返ってきた。友達から
今でも本人からはLINEが返ってきていない。
お通夜は同窓会の雰囲気だったのは否めない。
小さい葬儀場の外にずらっと並んだ同級生・教師たち
みんな笑顔でした
だって久々に会って一言かわすだけでも嬉しい。
高3の担任は「ほんとうはこんな形でみんなと再会したくなかったんだけどね」という。
昔の部活の顧問やたくさんの旧友。
みんな葬儀場の外で笑いながら話しながら並んでた。
珍しく降った雪が固まって残ってた。
葬儀場に入ったとき
「空気が重い」
人生でこれ以上ないくらい重かった
笑う人、雑談する人は消えた
1階に並べられた遺品
日本ハムが大好きだった。
かつて野球の話を沢山した。
並べられたユニホームとマスコットバット
部活の写真の数々。
お香典を渡したりする。
生い立ちが書かれたちょっとした紙を渡されて、
その子が母校に恩返しをするために体育の教師を目指していたと知る。
そして父親が今日のために書いた言葉
人生でたった一度娘を怒鳴ってしまったと、
いつまでも私の娘だと。
悲しくて読むことができない
本当に重かった。
あの場内の雰囲気で今日がお通夜なんだと現実に引き戻された。
葬儀場内で並んでいる間
何をしていたか・どういうことを考えていたか一切思い出せない。
一足先に焼香を終えた顔見知りたちが暗い表情で階段を降りてくる。
螺旋階段の先の部屋には焼香台がある。
2階
正面には沢山の花と遺影
両脇には遺族
彼氏と思われる人もいた
焼香する人1人1人に丁寧にお辞儀をしていた
自分の番が近づくと焼香台の前に大きな長方形のものが視界に入った
まさかと
絶対に見たくなかった。
見たくない。
今日は見ないものだと思ってた
だってそれはあまりにも悲しすぎる
でも最後に旧友を見る機会でした。
自分が焼香台に向かう番。
うつむきながらその長方形の横を通るとき。一瞬だけ顔を見ました。
たった一瞬です。
その後遺族に礼をして精進落としをするまではわずかな時間。
額はひどく腫れあがり
瞼は黒く染まっている
口は緩やかな曲線
作り笑顔のような見たことのない顔
本当に一瞬だったけど今でも鮮明にその顔を思い出す
学校の男子誰もが憧れた子。
美しかった顔、明るい性格、
高3の修学旅行ではクラスのNo1女子でほぼみんな名前を出してた(俺は出さなかったけど)。
俺も付き合いたかった。付き合ってみたかった。
野球の話とか無限にしたかった。
中学生当時俺がその子にフラれたことは学年中に知れ渡って結果相当茶化された。
その子の仲良い人から俺の悪口とか聞いた。
いっそ消えてくれと思ったこともある。
あんな形で再会して、そしてもう二度と会えない。
残酷な時間だった。
ものの1時間くらいが永遠の時のように感じた。
遺族は本当に地獄
お通夜の時間ずっと娘の前でずっと礼をして
本当に惨い
こんな悲しいことがあってはいけない
あまりにもひどかった
人が死ぬってこういうことなのかと脳裏に焼き付けられた
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その子の分まで生きようとか軽々しいことは言えない。
でも生きたかった人がこういう形で終わるのはあまりにも非道
俺はこんな出来事があったから命を粗末にはしない。
それでも死にたいとか死んだら楽になるとかふと頭をよぎることはある。
人生ってそんなもん
人間脆いんだよ。完璧じゃない
辛いことは山ほど起きる
人の命を預かるということはその人を取り巻くすべてを台無しにする可能性があるということ。
遊びでもボランティアでも仕事でもなんでもそう。
ここに書くべきことではないけど人生ってすごく楽しい。
寝れないくらい辛いことが起きるから、笑いが止まらないくらい楽しいことも起きる。
人生は本当に色んなことが起きる
たった1年、ながくても3年くらい
自分が不利に立たされてもしゃーない
必ずいいことが後に待ってる。俺が補償してやる
収束はするから
今悩んでることってそのほとんどが1週間くらいで解決する。
1年後にはきっと忘れてる。
数年後には思い出話になってる。
過去のことってそんくらいどうでも良くなってる。
たった数十年の人生を捨てるのはやめな
あなたのことを詳しくわかるわけではない、でも死んで丸く収まるなんて思うな
ずっと誰かを苦しめる。
幽遊白書の序盤みたいにもし自分の葬儀を自分で眺めることを想像してみな
死ねば楽になるなんて思うな。
幸せになれよ
別にみんないつかは死ぬんだし急ぐことはない
あなたが嫌ってる人はそのうち死ぬ
人にひどいことすると必ず返ってくる